歌ってみたを録るために必要なこと(宅録)
歌ってみたを初めて録る方や、録ってみたけどうまくできなかった方向けの記事です
※一部情報を更新いたしました(23/02/24更新)
歌を録るにあたって確認すること
・マイクの位置、距離、設定
・ゲイン調整(音割れ防止)
・反響音、環境音対策
・音声ファイルの形式
・多重録音をする際はトラックを新しく作る
・トラックごとにファイルを分ける
マイクの位置を決める
まずマイクを置く位置を決めます
理想としては、マイクスタンドを用意して、立って録音するのが一番ですが
用意できない場合は、棚の上や机の上に本などを置いて、
できる限り顔と同じ高さ(鼻と口の間)に揃えるようにします
机の上に置く場合はリフレクションフィルターが必須です
スマホの場合は少し右か左にずらして、息がかからないように録音しましょう
固定が難しい場合は、手で持ってあまり動かないように録音します(おすすめはできませんが…)
録り始めてから、持ち直すのは雑音が入るのでNGです
棚の中など反響音が入ってしまう位置に置くのは絶対にやめましょう!
例)テーブルに直置き、壁・床・天井の近く
歌っている最中に位置が変わると、音質も変化してしまいますので
顔の位置はあまり動かさないようにします
スマホの方はカメラの三脚にスマホホルダーなどでも良いですね
※注意点
画面ではなく、マイクを自分の方に向けること!!
スマホ内蔵マイクの位置は、録音中に指で擦ったり息を吹きかけたりして確認しましょう!!
マイクの距離調整
マイクの最適な距離は人にもよりますが、
まず下記に記されている距離で試してみましょう
※記載されている距離は目安です
こもった音に聞こえる場合は少しずつ距離を離していきます
5cmずつ移動して何回か録音し、MIX師に聞いてもらうのも良いと思います(要確認)
コンデンサマイクやスマホ本体の場合

約10cm~25cm(宅録の場合は-5cmも試す)
家で録音する場合は雑音が入る可能性があるので
少し近めにしましょう
ダイナミックマイクやイヤホンマイクの場合

約5cm〜15cm
近すぎると近接効果でこもりやすいので、
最低でも5cmは開けたほうが良いです
マイクの距離を決めたら、次はゲイン(音量)調整です
マイクのゲイン調整
まず、録音ソフトを開きましょう(Audacityなど)
波形が端にくっつかないように、ある程度大きな声で録音しながらゲインを調整します

大きな声を基準に音量を調節しないと、音割れ(クリッピング)が発生してしまい、
編集ではどうにもできなくなります /(^o^)\ナンテコッタ
音量調整の方法
自分の環境に当てはまる方法を試してください
当てはまらない場合は次の方法へ
(つまみではなく、ボタンやタッチパネルの可能性もあります)
マイク本体のつまみで調整
本体の裏にGAINつまみがある場合もあります
また、USBタイプだと指向性を選択できるものもあるので
キノコのような形のものを選択しましょう(下画像でGAINの下のつまみです)

オーディオインターフェースのGainつまみで調整
繋がっているマイクの方のGAINを調整しましょう

つまみがなければ、PC側の設定↓(タップで開きます)
スマホであればマイクとの距離を調整する
距離はあまり離したくないのですが音割れしてしまう場合は
マイクとの距離を離す必要があります
マイクの距離調整に戻りましょう(上へ)
反響音、環境音が入ってしまう場合
スマホ録音の場合周りの音をよく拾うので、反響音が入りやすいです
電車などの環境音が入ってしまった場合は、録り直しをしてください
まず、位置を変えて部屋の色々な場所で録音を試します
カーテンの近く、洋服を収納しているクローゼットなども試してみましょう
壁など、固いものの近くは音が反響してしまうので、
近づかないで離れた方が良いです(以下の対処法の場合も同じ)
対処法
・リフレクションフィルターを使う(ほぼ必須)
・部屋の隅に移動する、マイクを壁、床から離す
大きな声を出したときに効果があります

・マイクの後ろにクッションまたは布団で壁を作る
こちらも少しですが効果はあります
・布団にくるまって録る
最終手段ですね、コンデンサマイクの方はやめたほうが良いです(湿気で壊れる可能性も)
固定もできないので、あまりおすすめはしません
録音形式
PCの場合、録音は24bit以上,48kHzで、書き出しは24bit,48kHzをおすすめしています
スマホの場合もwav,48kHz,24bit,モノラルが良いですが、
24bit対応のアプリがあまりないので、無ければ16bitにしましょう
後ほど紹介するBandLabは、wav,44.1kHz,16bit,モノラルが限界です
余談ですが、44.1kHzはCD、48kHzはDVDに使われている形式です
ファイル形式 | サンプリングレート | ビット解像度 | チャンネル数 | |
---|---|---|---|---|
推奨 | wav | 48kHz | 24 | 1ch(モノラル) |
可 | mp3,m4a(aac) | 44.1kHz,48kHz | 16 | 1ch,2ch |
不可 | 特になし | 22050Hz,24kHz以下 | 8以下 | 特になし |
音声ファイルを書き出す際の注意点
録音した音声はトラックごとに別々で書き出し
楽曲と歌声を一つのファイルにしない
ボーカル音声が重なっているとミックスができないので
絶対に守るようにしてください!
作成した複数のファイルは、まとめて一つの圧縮ファイル(zipなど)にしていただけるとありがたいです!
録音アプリの種類
録音するためのアプリは大きく分けて2種類あります
一発録りタイプ(ボイスレコーダー等)
ボイスレコーダー等の、録音ボタンを押してすぐ録れるタイプです
・メリット
特になし
・デメリット
頭合わせができない
コーラスの録音が難しい
楽曲を再生する為に別の作業が必要になる
※頭合わせ = 開始位置を合わせること
多重録音タイプ(DAW等)
楽曲制作系の、トラックをいくつも追加できるタイプです
重ね録りする際は、新しいトラックに録音しましょう
・メリット
頭合わせが簡単
重ね録りができる(部分修正も可能)
録音を開始すれば楽曲も同時に流れる
・デメリット
一発録りに比べ操作が複雑
録音アプリの紹介(無料)
先ほど説明した多重録音タイプのおすすめアプリです
今回は無料のものだけを紹介します
PC
Cakewalk by BandLab(1番おすすめ!)

https://www.bandlab.com/products/cakewalk
もともと有料だった「SONAR」というソフトが元になっている
無料とは思えないほど、多機能なアプリです
「BandLab(ブラウザ版)」からデータのインポートができます
Audacity

無料の中でも定番と言われるのがAudacityです
細かい設定無しで簡単に使えます
BandLab(ブラウザ版)

追記)※ブラウザ版は環境によって音飛びが発生するようです
先程紹介したPCソフト「Cakewalk by BandLab」のブラウザ版です
スマホ版と連動することができ、リモートでコラボレーションができます
こちらで録音した後「Cakewalk by BandLab」にエクスポートができます
レコーディングデータは最大96kHz,24bit(ソース)
書き出しはwav,44.1kHz,16bitまでです
スマホ
BandLab
先程紹介したPCソフト「BandLab」のスマホ版です
こちらもリモートでコラボレーションができます
スマホ版のレコーディングデータは44.1kHz/48kHz,最大24bit(ソース)
書き出しは、wav,44.1kHz,16bitまで(スマホでの書き出しはm4a)
イヤホンを接続して、スマホ内蔵マイクを使う方法
BandLabの場合(PC,iPhone)
マイクの付いたイヤホンを使いながら、
スマホ内蔵マイクを使うことができます(現在Android版は選択できないようです)
ボイスレコーダーの場合(Android)
Androidの内蔵マイクを使う無料アプリは、ボイスレコーダー系しか見つけられませんでした…
良いアプリがあれば是非教えて下さい!
簡単ボイスレコーダー – Digipom
ボイスレコーダー – Splend Apps
※上の青い枠はタッチで開けます
おすすめ定番マイク
ここまでスマホを使って録る方法を紹介しましたが、
さらに上の音質を目指す方は別でマイクを購入することをおすすめします(+リフレクションフィルターも
下のページは、比較的低価格のマイクを紹介しています、
これ以下の価格のものは…あまりおすすめしません
まとめ
改めて重要な部分を確認しておきましょう
・マイクの位置、距離、設定
・ゲイン調整(音割れ防止)
・反響音、環境音対策
・音声ファイルの形式
・多重録音をする際はトラックを新しく作る
・トラックごとにファイルを分ける
特に音割れ、反響音には気をつけてください!
録り方でおすすめしているのは、メトロノームをありにして録音することです
メトロノームでしっかりリズムを取ると、細かな違和感が無くなったりします
意味ないと思うかもしれないですが、とても重要なことでもあります
足りない情報があれば順次追加していきます!
他にも反響音の対策法などがあればコメントお願いします!
リンク
もしよろしければカラオケ動画の方もチェックお願いいたします!
Katsuhideが制作したカラオケ音源
プレイリスト(YouTubeリンク)
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