OBSの音声設定で後悔する前に!「マルチトラック録画」[OBS 24.0.3]

2019-05-02PC,アプリ、ソフト,メモ,使い方,設定,配信・録画,配信関連

どうも、かつひで です

今回はゲーム実況向けのソフトウェア、
Open Broadcaster Software Studio」(以下OBS)の音声設定についてです

※OBS 21.1.0(Windows)では自動アップデートができなくなるバグがあるので
公式サイトより、最新版をインストールしましょう

OBSで録画した後、声が一部分だけ小さくて聞こえない事や、声だけカットしたい時ってありませんか?

そんなときに便利なのが、マルチトラックで録画することです

マルチトラックで録画するとどうなるのか

まず、PCゲームでの実況を録画するという仮定で話を進めていきます

ゲームの音自分の声の2つを同時に録画するとします

普通に録画すると、

  • トラック1
    • ゲームの音
    • 自分の声

このように音声が1つにまとめられ、録画後に自分の声の音量を上げると、ゲームの音も一緒に上がってしまいます

マルチトラック(2トラック)で録画すると

  • トラック1
    • ゲームの音
  • トラック2
    • 自分の声

と、音声が2つに分かれるので、後からでも自分の声の音量だけを上げたり、エフェクトをかけることができるようになります

マルチトラック録画の設定

1. OBSを起動して設定→出力設定を開きます

2. 左メニューから「出力」→「出力モード」[詳細]

3. 「録画」タブ →「録画フォーマット」[mkv]※(他のフォーマットでも使用可能です)

※mkvファイルは、録画中にPCがブルースクリーンなどで強制終了したりしても、録画データが破損する可能性は低いですが、mp4だと破損する可能性が高いです
録画後に、OBS上部のツールバーから「ファイル」→「録画の再多重化」でmkv→mp4に変換できます
動画を編集する方はmp4の方が扱いやすいかもしれません

4. 「音声トラック」[2] にチェックを入れます(録りたいトラック数に合わせて)

5. 右下の「OK」をクリックして「出力設定」を閉じます

次に、音声ミキサーの設定をします

1. 音声ミキサーの歯車マークをクリックし、「オーディオの詳細プロパティ(A)」を開きます

「オーディオの詳細プロパティ」というウィンドウが開くので、

2. デスクトップ音声(ゲームの音)のトラック[2]と、
 マイク(自分の声)のトラック[1]のチェックを外します

これで閉じれば音声設定は完了です

この設定で以下の構成になります

  • トラック1
    • ゲームの音
  • トラック2
    • 自分の声

マルチトラックのメリット、デメリット

マルチトラックをうまく使いこなせれば、音量の設定でミスを犯すことはほとんどなくなりますが、一方でデメリットもあります

メリット

声が小さくても撮り直す必要がない(撮った後に調整可能)

声のみカットができる(BGMが変に途切れる心配もナシ)

エフェクト(エコー、リバーブなど)をかけやすくなる

OBSの場合、6トラックまで対応しているので予備のトラックも作れる

デメリット

録画のみ対応(生配信はトラック1のみ)

動画のサイズが少し大きくなる(音声ファイルが増えるため)

編集ソフトによっては対応していない

自分の環境

私がOBSを使うときは「Voicemeeter」を使い
Discordのボイスチャットを追加し、4トラックに設定して

  • トラック1(生配信用)
    • ゲームの音
    • 相手の声
    • 自分の声
  • トラック2
    • ゲームの音
  • トラック3
    • 相手の声
  • トラック4
    • 自分の声

という設定にしています

ミキサーの方は、ゲームの音量を-9dBくらいまで落としてあります

詳しい設定方法はこちら↓

まとめ

OBSは細かい設定ができて本当に使いやすいソフトだと思います、アップデートにより機能がどんどん追加されているので、これからも期待できるソフトです

今後、OBSの設定についての記事をいくつか載せていく予定です

意見、感想などがあれば、コメント、お問い合わせからお願いします